工学部出身のデザイナー…「将来はエンジニア」と思った時に、少し違うと感じた。小さい頃からずっとバレエやダンス、舞踊と、舞台という空間で表現していた木村は、仕事を選ぶ時に、幼い頃から培ったその感性が、空間デザインに結びつき、建築という仕事に惹かれて行った。そんな木村が創る家は、ご家族でその空間を育ててほしいと、自由度を残しておく。お客様のデザイン心を刺激する空間は、木村のプレゼントかもしれない。
ずっと心地良く住んでもらえるために、デザイン性と機能のバランスがとれた、暮しやすさを重視する。そして、家族の関係や、地域、周囲との関係、家創りに関わる土地の条件や予算等全ての面をバランスよくデザインする。それが本当の意味での心地良さになるのだと木村は考える。
お客様とのふとした会話のなかに、好きなものや、これからの夢が見えてくる。デザインコンセプトになる大切なものをつかんだ時に、お客様の立場に立ったデザインや、生活に潤いが生まれるような発想が浮かんでくる。遊び心はそこにあってとても便利で、ちょっと楽しい。木村はそんなところを見逃さない。無駄のない必然。だからこそ生きてくる。潤いが生まれてくる。家創りは自己実現や、自己表現につながるもの。だからこそ足元から大切に創って行きたいと思う。